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総合情報提供システム

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総合情報提供システム  財団法人日本情報処理開発協会
/情報処理技術者試験センター

国内最大規模の国家試験、情報処理技術者試験
その試験情報の提供や成績照会をVOISTAGEがサポート

先行き不透明なこの時代、自己のスキルを磨き、キャリアを高めようと、資格取得がブームだ。6,000を越すと言われる資格が乱立する中、「こんな資格があったのか?」と思われるものから、医師や弁護士まで種類はさまざまだ。とりわけ、英語系と並んでIT系の資格が人気のようだ。資格は、民間企業が認定する資格と、国家試験に大別される。今回紹介する「情報処理技術者」試験は後者である。経済産業省から委託を受けた(財)日本情報処理開発協会の情報処理技術者試験センターが試験事務を担当し、69年の制度創設以来、累計応募者数は何と1,100万人、合格者数も115万人と、国内最大規模の国家試験に発展してきた。その試験情報の提供や成績照会にVOISTAGEが活躍している。

USER8s VOICE

情報公開の観点からサービスを提供

情報処理技術者試験には、「システムアナリスト」や「プロダクトマネージャ」など13の試験区分がある。その中で、受験者の多い「基本情報技術者」と「初級システムアドミニストレータ(初級シスアド)」の2試験区分が今回紹介するシステムの対象だ。

システム運用担当者である、試験センターの成海洋主任部員に導入の背景を聞いた。

「01年に試験制度が大きく変わりました。市場ニーズを反映した試験区分の改定、出題数の削減や受験年齢の撤廃等に加え、情報提供サービスも大幅に見直しました。

成海主任部員

従来からあったFAX情報提供に、電話やWebから自分の試験結果が確認できる成績照会のサービスを加えました。すべては情報公開の要請に応える目的です。

02年春期の『基本情報技術者』を手始めに、今回(03年春期)からは『初級シスアド』試験でもサービスを実施します。」と、経緯を説明してくれた。情報公開に際しては、公的サービスである以上、電話というメディアを外すことはできないと協会では考えている。

合格の発表は官報で公示され、合格者には合格証書が送られるのだが、発表日にすぐに知りたいのは受験者の心理。当日には電話だけでも1,400件もの利用があり、12回線で対応するシステムは、受験者から寄せられる、祈るようなアクセスに応えている。

2002年度試験区分と受験・合格者数

ガイダンスには音声合成を採用

システムは、CTI系とWeb系で構成され、VOISTAGEは、成績照会と各種試験情報の提供を音声とFAXでサービスする。

まず、03-3591-0429に電話をかけ、成績照会は「1#」、FAX情報提供は「2#」、音声情報提供は「3#」をダイヤルする。 成績照会は、受験票に記された7桁の受験番号と8桁のパスワードを引き続きダイヤルすると以下のガイダンスが流れる。

「受験番号○○の方の結果は合格(不合格)です。あなたの午前試験のスコアは○○点です。午後は○○点です。スコアの範囲は最低点○○点から○○点です。合格基準スコアは○○点です。・・・」

単に合否の結果だけでなく、自身の得点(スコア)、合格スコアのラインも案内されるので、成績の相対的な把握ができる。

FAX情報は、成績照会のほか、各試験の案内や過去の試験統計資料など60あまりのFAXBOXが用意されており、音声情報では、最新の試験情報を聴くことができる。

成績照会や音声情報のガイダンスは、定型的な部分は録音音声、試験名や数字、日付など可変的な要素が組み合わされる部分は音声合成で対応している。

その設定も、テキスト入力や音声ファイルの選択が画面から簡単に行える。 成績照会の対象となる2試験は、春(4月試験の5月発表)・秋(10月試験の11月発表)の年2回、同一日に全国約300会場で実施される。

CTIサーバー(右下)
音声ガイダンス設定画面

これらの試験は、受験者数も桁違いに多いが、記述式解答のある他の試験とは異なり、すべて多肢選択式なので採点も自動化できるので、合格発表も早い。

試験結果(CSV形式)は、マスタとなるサーバーからMOでCTI・Web各サーバーにダウンロードされ、合格発表日の午前0時丁度にサービスが開始される。

アクセスポイントは試験センター内(東京)の1箇所で、チケット予約ダイヤルのように、数分で回線が埋まり、最低1時間はその状態が続くとのことだ。

システム概念図

 

倍増するアクセスへの対応を検討

システムの採用について成海主任は、「FAX情報サービスだけは、97年から他社製システムを運用していましたが、音声も扱えるシステムにリプレイスする必要から、4社に絞り比較検討した結果、VOISTAGEが最適だと判断し、01年秋に採用を決定しました。

コスト・パフォーマンスやメンテナンス、音声処理にかかわる実績など、総合的に評価した結果です。万が一にも手違いがあってはならないシステムだけに、選定も慎重になりました。お陰さまで、これまでのところトラブルはまったくありません。」と、話してくれた。

今後については、「前述のように、『基本情報技術者』に、今春から『初級シスアド』試験の成績照会も加わり、全体の6~7割にあたる受験者が対象となります。回線数やアクセスポイントの増設、発表日をずらす必要があるのか、などの検討課題があります。

ただ、来年に大きな機構改編の予定もあり、それらを見極めながら慎重に検討を進めているのが現状です。」と、成海主任。

試験応募者総数は、92年をピークにバブル崩壊の影響で一時落ち込んだが、IT化へのニーズを背景に96年からは再び増加に転じ、現在は80万人を超すまでに人気のある試験となっている。 関心の高いIT系国家試験、しかも膨大な受験者に向けたシステムをサポートするVOISTAGEに課せられた責任は極めて重い。


試験応募者総数の推移

 

総合情報提供システム(音声・FAX情報サービス)

TEL:03-3591-0429

財団法人 日本情報処理開発協会   情報処理技術者試験センター

〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-4 アーバン虎ノ門ビル
TEL:03-3591-0421(代)    URL:http://www.jitec.jp/index.html

 

VENDERs EYE

協栄産業株式会社システム事業部 制御部 システム開発第一課 内山 貴博

TEL:03-3767-2341/FAX:03-3767-2308
URL:http://www.kyoei.co.jp/
E-mail:E-mail:ifs3@kyoei.co .jp

音声の生成や編集に注力

システムの開発は、VOISTAGEパートナーの協栄産業(株)が手がけた。同社は、FAXによる受注ソリューションを数多く提供するSI会社であり、半導体や電子デバイス、産業・情報通信をはじめとした機器を扱うハードベンダーでもある。

同社のシステム開発担当である内山さんに、開発のキーとなった点を挙げてもらった。 「音声ガイダンスの生成方法の決定がポイントでした。録音音声で対応するか、音声合成それもプロンプト合成(録音された音片の組み合わせ)か、テキストスピーチ(コンピュータ音声による読み上げ)か、などです。

運用の手軽さや発声の自然さ、コストを総合的に検証した結果、音声プロンプト合成をメインに据え、数字などはテキストスピーチで生成、それらの組み合わせで対応することになりました。さらに、ガイダンスの編集も簡単な画面操作で設定できるような環境を構築することにも注力しました。」

実際の音声を聴いてみたが、内山さんの苦労の甲斐があって、違和感ないガイダンスに仕上がっていた。 ちなみに、音声プロンプトの基本要素である200あまりの音片の録音は、CTI音声コンテンツ制作の経験が豊富で、自らもVOISTAGEを使った「音声認識テレホンガイドシステム」をリリースする、朝日テレフォン放送(株)が担当した。

「年に数千人のIT系技術者が利用するシステム。そして、試験センターへは、他の国家試験を扱う機関からも問い合わせが入っていると聞いています。それだけに影響力や責任も大きい。」と、内山さん。 ぜひ、皆さんもスキルアップを兼ねて、「合格」のガイダンスを聴いてみてはいかがだろうか。

 

ご注意

本レポートに記載された内容は掲載時点のものであり、システムの内容、社名 やご担 当者様の所属、連絡先などの情報について、閲覧される時点では変更されてい る可能 性があることを、あらかじめご了承ください。
なお、本レポートは情報提供のみを目的としており、弊社は明示的また は暗示的を問わず、内容にいかなる保証も与えるものではありません。