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FACE-B plus for Web

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FACE-B plus for Web
株式会社シー・ティー・ワイ/三重県・北勢町

行政・公共情報を役場の手づくりで、
地域コミュニティを担うCATVサービスがバージョンアップ

CATVといえば、ADSLと並んでブロードバンド時代の牽引役のイメージが強いが、今回ご紹介するのは、CATV本来の役割である地域のコミュニケーションを支援するシステムだ。以前登場した「FAX連携TV放送システム・FACE-B」に、新たにWeb連携機能が拡張され「FACE-B plus for Web」となって進化、コミュニティ情報の発信に活躍している。各種広報・くらし情報画面を行政自らが制作して番組に投入、リアルタイムに住民に提供している町のケースを紹介する。システムを導入したケーブルテレビ局、(株)シー・ティー・ワイ(CTY)と、実際の利用者としての三重県・北勢町に訪問して話を伺った。

USER8s VOICE

音声合成・Web環境の番組制作ソリューション

CTYは、三重県四日市市と周辺5町の12万世帯にCATVサービスを提供するケーブルテレビ局だ。昨年4月に北勢町がエリアに加わったのを機にこのシステムが導入された。

その際、広報情報、例えば各種行政・公共サービスやイベント案内、緊急情報などを画面で紹介できるようなサービス、しかも役場側で簡単に制作・更新できるようなシステムはできないかとの相談がCTYに寄せられた。

担当の営業部・鈴木とも子課長は、「システムをいろいろと探し回った結果、機能や実績から「FACE-B」が最適と判断し、北勢町さんに提案しました。

すでにWeb対応版がリリースされており、従来バージョンのFAXに加え、PC(Web)からも番組制作・投入ができるなど、画面のクオリティや運用効率は満足できるものでした。

北勢町さんの了承を得、4月に運用を開始しました。その後、やはり音声はBGMだけでなくナレーション(情報の読み上げ)も加えたいとの話になり、『FACE-B』開発元である京都電子計算(株)にニーズを投げかけました。」
と、導入に至る経緯を語ってくれた。

常に更新される情報だけに、手間やコストを考えれば、毎回アナウンサーを起用するわけにはいかない。そこで同社が出した回答が、定評あるVOISTAGEの音声合成を使用することだった。

そして10月、国内でも他に例を見ない、音声合成機能を持ったWeb対応のCATV番組コンテンツ制作ソリューションが運用を開始した

鈴木課長
FACE-Bサーバー

よりクオリティの高い画面を自然な合成音声で

FACE-B plus for Webは、利用者(情報提供者)自らが番組の画面を制作・登録し、放映日時指定までできるシステムだ。端末は、Web経由のPCとFAXが利用できる。PCからは、汎用ブラウザ上で簡単に画面制作ができる。

文字配置や背景などがセットされた数十種類のテンプレート(ひな型)があらかじめ設定されており、テキストを入力しパターンを選ぶだけで画面が仕上がる。写真やイラストなどの画像も挿入可能だ。

音声合成も、テキスト(ナレーション原稿)を入力するだけでOK。音声は、男・女、声の速さ・高さやイントネーションの強弱が調整でき、聴いて確認しながら設定することができる。

画面と音声ができたら、放映日時をカレンダー画面で指定し、入力完了となる。投入した内容の閲覧や変更などの管理も自在で、番組はTVと放映のほかWeb上で公開することも可能。

FAXからは、ワープロ打ちした文字や手書き原稿を送信し、プッシュ操作で放映日時を指定するだけだ。 これらにより、局側では、自動化により番組の投入や編成にタッチする必要はなく、番組制作も発信者側でおこなうため、運用コストは通常の番組に比べ格段に抑えることができる。

「音声合成については、他社製の音声と聴き比べもおこないましたが、VOISTAGEが最も高い評価でした。」と鈴木課長。

情報投入画面
放送画面

なおVOISTAGEでは、この音声合成エンジンを「ボイス君のテキストスピーチ」の商品名で市販しているほか、今春にはさらにチューニングが加えられ、女声が一層いきいきとした自然な声にブラッシュアップされるとのことで楽しみだ。

北勢町での運用を見て、4月から新たにCTYエリアに加わる木曽岬・長島・藤原の3町でも採用が決まり、すでに局内には各町の放送サーバーが用意され運用開始のときを待っていた。

システム概念図

 

   三重県北勢町

情報を聴き慣れた住民に向けて

三重県最北端に位置する北勢町は、広報等の情報発信にも熱心な町だ。以前は「オフトーク(電話回線を使った音声による地域情報提供システム)」を使用し、各世帯に設置した専用受信端末(スピーカー)を通じて1日に3回、職員の録音音声を流していた。

企画課の岡本淳一さんは、「なにぶんにも10年間使ってきたシステムなので、機器の故障やテープの劣化などが目立ち、CATVの導入を機にリプレイスを検討していました。

『FACE-B』に音声機能をお願いしたのも、住民の方が情報を"聴き"慣れていたからです。仕事や家事をしながらでも情報が入ってくるし、目の不自由な方にも聴いてもらえます。」と説明する。

現在、朝昼晩の各10分間に放映される町自主番組のなかの3分間がこのシステムに割り振られる。1情報20秒の静止画面で、1日に20~30件の情報が紹介される。

1情報は数日繰り返されるが、情報のいずれかは毎日更新するなど、情報の鮮度にはかなり配慮している。

「それでも、以前の録音する手間に比べ、ずいぶんと負担は軽くなりました。」と岡本さん。取材当日も、課の女性職員が慣れた手つきで新しい情報を入力していた。

FAXからの入力については、訃報や葬儀情報などを住民課で原稿制作し、企画課からFAX送信している。情報の発生が急なうえ、画面の演出も不要なので、休日中でも当直職員が扱えるFAXで対応することにしている。

現在は、表現の統一や管理上、すべての情報は企画課でとりまとめ、同課で制作されているが、庁内LAN上で各課から情報投入することも可能。

さらには、役場外の公共機関や団体・施設にも開放することができるなど、WebとFAXそれにTVを核にした新しいスタイルの地域情報ネットワークとしての期待は大きい。

企画課・岡本さん
課のノートPCで手軽に運用
画面例

株式会社シー・ティー・ワイ

〒510-0093 三重県四日市市本町8-2   TEL:0593-53-6500(代)   E-mail:ent@cty.co.jp URL:http://www.cty.co.jp

三重県北勢町 企画課

〒511-0492 三重県員弁郡北勢町大字阿下喜2633
TEL:0594-72-3946   E-mail:project@town.hokusei.mie.jp   URL:http://www.town.hokusei.mie.jp

 

VENDERs EYE

京都電子計算株式会社ネットワーク部 チーフエンジニア 薩 秀司

TEL:075-241-5552/FAX:075-241-5572
   E-mail:h-satsu@kip.co .jp

時代のニーズと環境と取り込み、常に進化

京都電子計算(株)は、行政の計算センター業務をはじめ、インターネット・イントラネット環境構築やSI開発、アウトソーシングサービスなどを手がける。FACE-Bは、行政・文教・民間企業向けに提供するパッケージシステムの一つだ。

同社が96年から提供しているシステムだが、Web対応・音声対応の機能を随時追加し、現在全国20局以上のCATV局で広く採用されている。激変する市場の中にあって、比較的息の長いシステムといえる。

「CATVという既存のメディアをインフラとしながらも、常にユーザーの方々からの要望やアイデアを取り入れてきました。それが、結果的に新しい価値を創出することにつながっています。ある意味では、『ユーザーに育てられてきたシステム』といえます。」と、ネットワーク部・チーフエンジニアの薩さんは振り返る。

一般に、TVや新聞などのマス媒体には、制作者や配信者など第三者の介在が必要。その点、このシステムは、情報の発信元と受信側がダイレクトに結ばれている。

広報紙にはまねのできない即時性をもち、ホームページにはない伝達力をもった、より効率的で積極的な広報サービス、FACE-B plus for Web。マスコミのスケールとミニコミの手軽さを併せ持った魅力的なソリューションだ。

関連情報

 

ご注意

本レポートに記載された内容は掲載時点のものであり、システムの内容、社名 やご担 当者様の所属、連絡先などの情報について、閲覧される時点では変更されてい る可能 性があることを、あらかじめご了承ください。
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