現在地

子育て応援ダイヤル24

子育て応援ダイヤル24

子育て応援ダイヤル24  財団法人いしかわ子育て支援財団

子育てへの疑問や悩みに24時間自動回答、
音声認識機能搭載のテレホンガイド

1.34。この数字をご存知だろうか? わが国の最近の出生率である(99年の合計特殊出生率、厚生省(当時)調べ)。人口維持に必要な2.0を75年に下回って以来、下降を続けている。この危機的な少子化現象に歯止めをかけるべく、政府では「エンゼルプラン」(94年)、「新エンゼルプラン」(99年)を発表、子育て環境の整備を急ピッチで進めている。石川県でも、(財)いしかわ子育て支援財団を設立し、行政サービスの枠を超えた、さまざまな事業やユニークな活動を展開中だ。その一つ、VOISTAGE音声認識機能を搭載した「子育て応援ダイヤル24」が、子育てに戸惑うママやパパへの心強いサービスとなっている。

USER8s VOICE

子育て支援先進地域、石川県

いしかわ子育て支援財団の谷内迪子(やち・みちこ)専務理事に、石川県と子育ての関係から伺った。「石川県は、全国でも一二の保育所利用率と、子供を抱える女性の有業率の高い県です。これは、地域の産業と深く関わっています。古くからの地場産業である繊維産業や温泉観光などで働く女性が多く、子育て対策には昔から非常に熱心でした。財団は、その県の全額出資で96年に設立された団体です。行政ではできない幅広いサービスと民間にはできない地域ぐるみの活動に取り組んでいます。」

子育て支援を目的とした財団は、全国7道府県で設立されているが、いしかわ子育て支援財団の多彩な活動は際立っている。事実、県および財団の子育て支援への取組みは、さまざまな場で先進的事例として紹介され、国や他の自治体からの評価や関心も高い。

その財団が、国からの99年度少子化特例交付金を得て実現したサービスが、子育て応援ダイヤル24だ。電話・FAXによる情報提供サービスに加え、共通のコンテンツをホームページでも公開しており、昨年4月に運用を開始した。

音声認識システムの採用も、財団らしい進取の発想だが、その他にもいろいろと興味深い取組みが行われている。
財団の活動を交えながら、子育て応援ダイヤル24を詳しくご紹介しよう。

谷内専務理事
育児サポーター

ユニークな取組みがまた一つ

財団の活動は多岐にわたる。子育て支援に関わる情報提供・調査、子育て支援スタッフ人材確保・養成、子育て相談、広報・啓発、子育て家庭バックアップなど6事業を柱とする。Webによる情報提供事業では、子育て情報のメールマガジンも独自に発行するなど、非常に積極的だ。

「中でも、一番の特色は、育児サポーターの存在です。」と浅井事務局長は話してくれた。「現在160名の保育士や幼稚園教諭、看護婦などの有資格者に育児サポーターとして、財団に登録してもらっています。財団は登録スタッフを、主催する地域のイベントや子育て教室、育児サークルなどに派遣します。行政や財団だけでは、活動に限度があり、こうしたサポートスタッフのネットワークがあってこそ、地域の子育て支援が成り立ちます。」

子育て支援ダイヤル24についても、そのコンテンツ(情報の内容)に、財団らしい取組みが加えられている。浅井事務局長は、「コンテンツの開発には、特に力を入れました。医師(小児科・産科)・助産婦・看護婦・保育士・育児サポーター・ダイヤル(電話)相談員等、各分野の専門家による策定委員会を99年9月から5回開催し、情報項目とその内容を決めていきました。

また、他のテレホンガイドの中には、1つの情報を聞くだけで5分以上かかることもざらですが、当ダイヤルでは、簡潔な内容をめざし、利用者がストレスなく聞ける3分以内、FAXでは1枚を原則としました。導入の容易さを売り物にし、コンテンツまでパッケージされたシステムも多いが、財団はあえてオリジナルにこだわりました。」と、提供する情報には絶対の自信を持つ。

浅井事務局長
コード表(小さい方は母子手帳サイズ)
サービス概念図

直感的な操作インターフェース

情報項目は、妊婦の生活・健康管理から乳幼児の心身の発達やしつけ、事故発生時の応急処置、子育て支援・相談窓口案内まで全161項目。2回線での運用だ。

利用は、システムに電話をかけ、サービスの種別を「音声」あるいは「FAX」と言葉で指定し、引き出したい情報を発声するだけだ。例えば、「つわり」や「休日保育」など、思いつくキーワードを発声すると、その言葉に関連する情報が音声メッセージまたはFAXで得られる。

システムサーバー

操作は、情報項目一覧表が手元になくとも可能で、非常に直感的だ。緊急時や煩雑なプッシュ操作に不慣れな人でも、容易に目的の情報にたどり着くことができる。もちろん、4桁の情報項目番号をプッシュ入力で指定することも可能。
利用状況を見てみよう。まず、利用頻度別情報項目(人気メニュー)では、人には聞きづらい情報や緊急時の対処法、施設案内などが上位を占める。情報の内容によって、例えば、聞くだけでわかるものと、図表などでじっくり確認したいものなどにより、音声・FAXの利用比率に違いが表れている。

主な利用時間帯は、10時から深夜0時台まで。中でも17時以降の夜間利用も多く、全体の4割にあたる。24時間サービスならではと言えそうだ。なお、音声・FAXの比率は、ほぼ半々だ。導入後1年を経過し、財団では、コンテンツの見直しに加え、iモードによる情報提供も検討中とのことだ。

順位 情報項目名 音声 FAX 合計
1 つわりがひどくてつらい 37 28 65
2 妊娠中のセックスは 32 12 44
3 夜泣きについて 30 9 39
4 子供の遊び場紹介 7 30 37
5 育児サークル 13 20 33
6 一時保育 12 16 28
7 たばこや飲酒の影響は 19 7 26
8 遊び食べ・むら食べ 13 12 25
9 ことばが遅い 15 8 23
10 妊娠中の車の運転 9 13 22
人気のメニューベスト10(2000年度)

雇用と子育て両立支援の体制を

少子化現象は、単に子育て対策を充実するだけでは解決しない。結婚や子供に対する価値観の多様化や経済的な背景がまず挙げられる。未婚化・晩婚化や核家族化が進み、子供に対するニーズも変わってきた。増えつづける教育・養育費の負担を思うとなおさらだ。

さらに、谷内専務理事は、「この不況下、難しい問題ですが、女性の就業機会を確保していくことも大切。雇用と子育て両立支援の体制で企業と行政が連携し、働きながらでも産みやすく、育てやすい環境を社会全体で創っていくことが必要なのです。父親の理解と協力も欠かせない。」と訴える。

財団法人いしかわ子育て支援財団

〒920-8557 石川県金沢市本多町3-1-10 石川県社会福祉会館3F
TEL:076-262-1530
URL:http://www.i-oyacomi.net/    E-mail:kosodate@nsknet.or.jp 

 

VENDERs EYE

課長代理 杉本 昭夫

TEL:089-998-7033/FAX:076-998-7034
URL:http://www.nttdata.com/jp/ja/
E-mail:info@voistage.com

右から杉本課長代理、高木副所長

CTIは、自治体情報システムを補完する有効なソリューション

今回のシステムは、北陸エリアの自治体情報システムを数多く手がける、NTTデータ・金沢支店が担当した。営業窓口の杉本課長代理は、「テレホンガイドに関わらず、CTIは、自治体情報システムの一部を構成する重要なソリューションです。一部とは言え、各種情報提供から、緊急時の一斉同報まで適応分野は幅広い。さらに、VOISTAGEは不特定話者の音声認識という技術では、他社の先をゆく性能を誇っています。他社との競合の中で、提案する自治体情報システムの機能性を広げる意味でも、CTIソリューションの高度化は大きなアドバンテージとなっています。」とのことだ。

システム開発上のポイントを、当時の開発担当であった高木・富山営業所副所長に聞いた。「音声認識の場合、その認識性能を最大限に引き出すための認識辞書の設定が、ポイントでありノウハウでもあります。認識辞書をむやみに多く設定すれば、逆に認識率の低下を招きます。この点では、VOISTAGEパートナーの朝日テレフォン放送(株)のサポートもあり、最適なシステムを提供することができました。」と語る。

音声認識によるテレホンガイドシステムは以前、ユーザーレポート「テレホンガイド習志野(Vol.2)」で取り上げたが、以降、全国の自治体でくらし情報提供に使用され、大活躍している。さらに、このたびVOISTAGE音声認識エンジンがバージョンアップを果たし、バージイン(割り込み発話)機能のサポートや認識性能の大幅向上が実現した。今後、どのような分野に広がっていくか、ますます楽しみだ。

関連情報

 

ご注意

本レポートに記載された内容は掲載時点のものであり、システムの内容、社名 やご担 当者様の所属、連絡先などの情報について、閲覧される時点では変更されてい る可能 性があることを、あらかじめご了承ください。
なお、本レポートは情報提供のみを目的としており、弊社は明示的また は暗示的を問わず、内容にいかなる保証も与えるものではありません。