現在地

いまどこサービス

いまどこサービス
NTTドコモ

PHS端末をもつ人の居場所をFAXでキャッチ、
VOISTAGEがサポートする人気の「いまどこサービス」


98年、ドラえもんの形をしたPHS端末「ドラえホン」とともに登場したNTTドコモ「いまどこサービス」。その名の通り、事前に登録した端末のおおよその位置を、離れたFAXやパソコンから取り出せるユニークなサービスだ。昨年からは、インターネットでも位置検索が可能になり、利用シーン・利用者数ともに大きな広がりを見せている。なかでもパソコンと肩を並べる家庭内普及率を誇るFAXでのサービスにVOISTAGEが貢献している。PHSならではの特性と位置情報技術を活用した「いまどこサービス」とは?
 



●人気のサービスはPHSのインフラ特性を活用

■鳥山主査
PHSが登場して5年、携帯電話に押され気味だった加入者数も、昨年あたりから下げどまりの傾向を示し、今年に入り5ヶ月連続で増加に転じている(郵政省8月発表)。NTTグループでは、NTTドコモが98年12月、NTTパーソナルからPHS事業を引き継いだ。その年の5月にデビューしたのが「いまどこサービス」だ。

このサービスを担当する、NTTドコモ・MM(モバイル・マルチメディア)ビジネス部・位置情報担当・鳥山浩一主査にサービス導入の背景を伺った。「PHSは、携帯電話と違って、基地局アンテナが半径100~最大500mと狭いエリアをカバーしています。この特性を利用すれば、PHS端末が最も強く電波を受信する2基地局間の中心を計算することで、端末の位置が1000500m程度の範囲で分かるわけです。PHSならではのインフラ特性を活用したサービスです。」と語る。利用者数も年々増加し、ドコモグループ全体で約3万2千件に達している(7月末現在)。

●あの人は、今どこに?
「いまどこサービス」は、自宅のFAXやパソコンを利用する方法と、インターネットを介し専用サイトにアクセスする方法がある。

FAXやパソコンからは、位置情報センタにアクセスし、位置を知りたいPHSの番号と暗証番号を順にダイヤル(入力)するだけで、おおよその居場所を示した地図が送られてくる。FAXで得られた地図はクリアで、円の範囲で位置が示され、一目瞭然だ。あらかじめ検索時間間隔を設定しておき、その時点で検索できなかった場合でも、センタ側で蓄積してあるうち最新の位置情報を得ることも可能。

VOISTAGEは、FAX利用時の位置検索の際や暗証番号・検索時間間隔設定の際の音声応答や登録に使用されている。

このサービスを利用するには、対応可能なPHS端末と、プランにより月額100円~400円のサービス使用料、1回につき2円~40円の送信料が必要。なお、コンパクトな専用端末「P-doco?」(※)も用意されている。パソコンからの利用には、位置情報サービス対応のソフトウエアも必要となる。

■FAXで取り出された地図

一方、インターネットからの方法は、専用サイト「いまどこマピオン(http://imadoko.mapion.co.jp)」にアクセスし、PHSの契約エリアを選択、PHS番号と暗証番号を入力すると、30秒ほどで画面に位置表示された地図が表れる。
※基本使用料は月額980円、利用料は1回10円


■サービス概念図(FAX・パソコン利用の場合)
 


■専用端末「P-doco?」

●ビジネスからパーソナルまで、子供からお年寄りまで
用途は、大きく分けて個人と法人・団体で、利用比率は4:1だ。個人向けには、おもに家庭のFAXから、迷子になった子供や徘徊するお年寄りの位置検索等に使用。法人・団体では、パソコン上で複数のPHSの位置や移動履歴も表示できることから、OA機器やエレベータなどのメンテナンス業での巡回社員の動態把握や、福祉サービス業でのお年寄りの捜索に利用されている。

また、クルマやバイクに装着すれば盗難車の位置特定などにも有効だ。
さらに、サービス対応のPHSをノートパソコンに接続し、自分の位置をインターネット上の地図で確認したり、周辺のタウン情報を入手するといった楽しみ方も可能だ。

■移動履歴も表示可能な
パソコンによる地図画面
(ロケーションマネージャー for PHS)

●PHSの可能性を占うデータ通信機能

■小田倉さん
PHS復調の背景には、優れたデータ通信機能への需要増があり、実際にPHS契約者の5割以上がデータ通信を利用しているといわれている。だが、PHSの数倍の通信速度を誇る次世代携帯電話(W-CDMA方式)が来年登場の予定で、なお予断は許さない状況だ。

「MMビジネス部では、このデータ通信機能にさまざまなサービスを加えることによって、新たな需要創造をめざしています。」とは、同部の小田倉さんの言葉だ。「具体的には、音声・音楽・画像等、複合的なコンテンツの配信や新たな商品・サービスの開発で、PHSの可能性を広げる計画です。それらの先駆けとなった『いまどこサービス』も、さらなる精度向上をテーマに研究を続けています。」と、今後の展開も楽しみだ。

ただ、誰もが気軽に利用できる環境への配慮も必要だ。個人の利用シーンを見るとき、扱いやすさや普及度の点で、端末としてのFAXは不可欠。VOISTAGEの提供するCTI環境が、高度な位置情報技術と家庭やさまざまな利用者をつないでいるといったら過言だろうか。
 
●株式会社NTTドコモ
〒100-6150 東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー TEL:03-5156-0111(代)
(いまどこサービス ホームページ)
http://www.nttdocomo.co.jp/mc-user/phs/ichi.html
※「いまどこサービス」およびインターネットによるサービスは、提供していない地域もあります。詳しくは、ドコモ各社のホームページ等でご確認ください。
※「いまどこマピオン」は、(株)サイバーマップ・ジャパンが運営するサイトです。
※「ロケーションマネージャー」は(株)NTTデータの商標です。
※地図は、インクリメントP(株)のものを使用しています。


株式会社ビーマップ
代表取締役社長
杉野 文則
TEL:03-3919-3172
URL:http://www.bemap.co.jp
E-mail:fsugino@bemap.co.jp


●国産VOISTAGEのサポート力に期待して
「いまどこサービス」のFAXによるシステムは、VOISTAGEパートナーの一社、(株)ビーマップが開発支援をおこなった。同社は、位置情報や経路探索ソフトウエアの企画・開発、モバイル向けコンテンツの配信を中心に事業を展開する。「いまどこサービス」をパソコンで使用するためのソフト「ここNavi Lite」のダウンロードサービスも同社がおこなっている。

VOISTAGE選定の経過を杉野社長に聞いた。「最終選考には海外ブランドとVOISTAGEの2社が残りました。性能等は同等だったのですが、決め手は、VOISTAGEが国産であったこと。そのサポート力や信頼性に期待して決定を下しました。この決断は正解で、クライアントへも快く同行してもらえ、きめ細かい技術的アドバイスや、親身なサポートを受け、短期間のうちに効率よく開発を完了することができました。」と評価する。同社は、2年前の設立ながら、倍々の急成長を遂げる注目企業だ。その成長を裏付けるかのような杉野社長の活力ある表情が印象的だった。
 

ご注意

本レポートに記載された内容は掲載時点のものであり、システムの内容、社名やご担 当者様の所属、連絡先などの情報について、閲覧される時点では変更されている可能 性があることを、あらかじめご了承ください。
なお、本レポートは情報提供のみを目的としており、弊社は明示的また は暗示的を問わず、内容にいかなる保証も与えるものではありません。