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コンサートチケット予約サービス

コンサートチケット予約サービス「d-ticket」

コンサートチケット予約サービス「d-ticket」
株式会社デューク

電話で、Webで、店頭で、iモード・Jスカイからも
マルチアクセスによるチケット予約サービスが誕生

プレイガイド前で徹夜の行列、予約開始時刻を待ちひたすらダイヤル・・・。こんな人気コンサートチケットの予約風景にも多様化の波が顕著だ。四国は高知市に本社を置く株式会社デュークは、予約形態の多ルート化に着手。VOISTAGEを使った電話自動受付をはじめ、店頭・インターネットからの予約にも対応することで、さまざまな利用者層からのアクセスに応えている。四国という地域性、それにコンサートチケット特有の事情を交えながら、マルチアクセスをめざすチケット予約サービス「d-ticket」をレポートする。

USER8s VOICE

一瞬のアクセスにいかに応えるか

デュークは、年間250本・30万人(2000年度コンサート実績)の動員をサポートする、四国エリア最大の総合エンターテイメント企業だ。高知・松山・高松にオフィスを置き、徳島を含む5ヶ所に直営ショップを展開する。通常、コンサート・プロモートとチケット販売は、それぞれ別の企業が受け持つことが多いが、同社は両機能を一社でサポートし、しかも、チケット予約システムまで自前で運用する。

システム運用責任者である、秋森泰次常務取締役・制作本部長にそのあたりの事情を伺った。
「以前の電話予約は、自動(他のシステム)+オペレータ対応の併用でした。ネットの時代を迎え、さらに予約の間口を広げる必要がありました。そこで、Web予約も想定した総合的な予約システムをめざし、一から再構築し直したわけです。

コンサートチケット販売という事業は、他の交通・宿泊系の予約業務とは異なり、一時に殺到するアクセスへの瞬間的な対応力が命です。ルートの分散化で、アクセスの絶対数を増やし、販売効率を高めること。そして、異なるルートで入ってくるデータでも一元化して管理できること、これらが『d-ticket』開発の視点でした。チケット専売の会社ですと、売れ残っても返品が可能ですが、プロモートまで手がける私たちには、最後まで販売する責任があります。」と語る。

そして、いよいよ今年の3月に電話予約サービスがスタート。その後、7月にはインターネットとiモード、8月からはJスカイによるサービスが矢継ぎ早やに追加され、今後auにも対応予定で、すべてのモバイル系Webから利用が可能になるとのことだ。

秋森常務
d-ticketホームページ

伸長著しいWeb、幅広い年齢層が利用する電話

秋森常務は続ける。「昨年春に、NTTドコモ・四国からの話をいただき、iモードサイトの一部メニューにチケット予約サイトを設けたのが始まりです。予約データの連携はできないシステムでしたが、予想をはるかに超える利用があり、このときWebの可能性を確信しました。ただし、電話というチャネルも絶対に外せない。電話・Web・店頭によるマルチアクセスのサービス、それもデータを一元化したシステムとして本格的に構築できないかと、クレストデジタルズ(株)に持ちかけ、開発がスタートしました。」

電話・Webから入力された予約情報は、データベースサーバーでリアルタイムに一元管理され、店頭端末からも予約状況の確認や登録ができる。

現在の電話:iモード:インターネットの利用比率は、5:3:2で、なかでもWebの伸長が著しい。ただし、この比率は、利用者層により大きく変動する。10・20代に人気のコンサートは、iモードが圧倒的で、30代以上になるとインターネットがメインとなる。一方、電話は幅広い年齢層が利用しており、アーティストや対象年齢により、アクセス手段に大きな違いがでる。

予約開始日は、毎週土・日に多く、電話による予約は、予約開始時刻の1~2時間に集中し、500以上のアクセスがある。

会場座席管理画面
日に2~3,000のアクセスがある人気のiモードサイト

回線効率を高めることが課題

電話からに利用は、d-ticketに電話をかけ、予約申込や予約内容照会などのメニューをプッシュで選択後、5桁のコンサート番号(dコード)を指定し、券(席)種、チケット枚数、電話番号を順に入力していく。入力後の予約内容確認の復唱は、プロンプト合成による音声だ。

日時や金額、数字など可変部分を、瞬時に単語を組み合わせて、一連の音声として再生している。元となる各単語は、デュークの女性スタッフの声によるものだ。すべてを音声合成でとも考えられたが、ガイダンス部分と合成部分の自然なマッチングを重視し、この方式とした。

会員向け情報誌「DOMO」

なお、dコードは、会員向け情報誌「DOMO」に掲載されているほか、専用の案内ダイヤル(自動音声案内)で確認することもできる。「織田裕二/高知(県民ホール)10251・西条(市総合文化会館)10256、山崎まさよし/香川(県民ホール)10238・徳島(市立文化センター)10239・・・」といった具合に、アーティスト/会場別にコードが順に案内される。

予約したチケットの購入は、郵送(郵便局振込)あるいは店頭購入かが選択できる。

予約サービスにおける自動音声応答システムのメリットは、ログが残ることにもあるという。オペレータ対応の場合、言い・聞き違いや勘違いが発生することも多く、人気のチケットなどにトラブルとなることもある。ログの確認で、お客様に原因の説明がつく。

現在、1回の利用は平均5分以上で、回線効率の面からも、いかに効率よく予約が完了できるかが今後の課題だ。その点では、一声で指定が可能な音声認識の導入も考えられている。

サービス概念図

「売る仕組み」をもつデュークの強み

同社は現在、優先的にチケットが取得できる15,000名のDUKE会員(年間会費4,500円)と、6,000名以上のネット会員(無料)を擁する。これら会員は、実際にコンサートに足を運んだり、音楽やデュークの事業に強い関心を持つコアな層と言える。

さらに、同社にとって有利な要素は、四国という地域的な特性と無縁ではない。陸続きのため需要予測が困難でリスキーな他の都市とは違い、ある程度販売の予測がつくこと。それに、ブロードバンドや次世代携帯等、IT基盤整備が大都市圏より一足遅くなることで、先例を研究できることも大きい。

イベントコンサートのプロモート・チケット流通・直営ショップ展開・会員組織運営等を一手に運営するデューク。他のエリアでは、人気のコンサートに複数のチケット販売会社が関わり、利用者がそれぞれの会社に同じ予約を入れることで、あとでキャンセルが数多く発生することも実情だ。プロモート側一社でチケット販売まで関わることにより、このようなムダやリスクを極力回避できる。インフラ・ノウハウ両面で「売る仕組み」をもつ同社としては、プロモート側にイニシアチブを取り戻す意味でも、全国他のプロモート会社に、このシステムを広く提供していきたいと考えている。

d-ticket

電話予約   089-943-9966(電話予約時には、dコード(コンサートコード)の入力が必要です)※dコード照会:089-943-9922
インターネット予約   URL:http://www.d-ticket.net/
iモード予約   URL:http://www.d-ticket.net/i
J-スカイ予約   URL:http://www.d-ticket.net/js

株式会社デューク

〒780-0841 高知市帯屋町1-10-14
TEL:089-947-3535    URL:http://www.duke.co.jp/    E-mail:info@duke.co.jp

 

VENDERs EYE

本社 技術部長 有友 浩

TEL:089-998-7033/FAX:076-998-7034
URL:http://www.crestodigitals.com/
E-mail:aritomo@crestodigitals.com

豊富なVOISTAGEの機能をオプションで!?

d-ticketの開発を担当したクレストデジタルズは、松山市に本社を置くシステム・インテグレータだ。CTIをはじめ、Webサーバの構築やJAVA使用によるソリューション、GPSシステム等、幅広い分野を手がける。 同社は、3月に「愛媛県アクティブ・ベンチャー支援事業2001年対象企業」に選定され、県から研究開発補助を受ける注目の企業だ。

今回のシステムについて、有友部長は、「ぜひ、音声認識機能を付加できればと思います。開発途中にも検討していたのですが、なにぶんにも、CTIからWeb対応へと、休みなくバージョンを拡張してきたので、動作検証する時間もなくて。」と振り返る。VOISTAGEの新音声認識エンジン「Vrec」にも期待を寄せるが、「複雑・怪奇?」な最近のアーティスト名に、どこまで対応できるか、がポイントとなりそうだ。

VOISTAGE採用の理由は、国産であったことが大きいようだ。当たり前のようだが、日本語マニュアルの存在とサポート体制が評価のポイントであったらしい。さらに、VOISTAGEへの注文を伺った。「コスト・パフォーマンスは確かに高いと思います。だが、CTIのソリューションが多方面に拡大している今、機能を絞ったシステムも求められています。そこで、できれば機能をオプション設定して、開発者が自由に選べる効率的で弾力的な価格構成になればと思います。クルマのオプションパーツやパソコンのBTOのようなものですね。」との提案だ。

関連情報

 

ご注意

本レポートに記載された内容は掲載時点のものであり、システムの内容、社名 やご担 当者様の所属、連絡先などの情報について、閲覧される時点では変更されてい る可能 性があることを、あらかじめご了承ください。
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