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FAXサーバシステム
横浜銀行
クロスレートを読み込み、帳票を作成し店舗に送信
外為業務を裏で支えるFAXサーバシステム
国内の地方銀行としては最大規模を誇る横浜銀行。同行では、海外送金等をサポートする法人向け外為サービスが2007年にダイレクト・バンキング化され、インターネットを通じて取引が行えるようになった。取引内容の店舗への通知は、同時に導入を果たしたFAXサーバシステムが担当している。利用者からは見えないところではあるが、銀行のITサービスを裏で支える、重要なミッションをVOISTAGEが担っている。
USER's VOICE
外為サービスをダイレクト・バンキング化
横浜の新名所、みなとみらい地区にある150m/地上28階建ての横浜銀行本店ビルは、銀行の本店ビルとしては日本一の高さだ。そのビルに、営業本部ダイレクトバンキング室の丸山室長と永野さんを訪ねた。
「当システムの目的は、外為サービス業務におけるFAX送信作業をシステム化させることにあります。具体的には、当行の法人向けインターネットバンキング「ビジネスサポートダイレクト(以下、BSD)」等で受け付けた海外送金等の依頼データをFAX用帳票に作成し直し、担当店舗に送信するというものです。」 と、丸山室長はシステムの概要を説明してくれた。
これまでの海外送金は、個人/法人を問わず、すべて窓口で外国送金依頼書に記入・申し込みしてもらい、店舗ではその内容を端末に打ち込み入力処理を行っていた。しかし、インターネット利用へのニーズの高まりを受け、2007年6月に法人向け外為サービスがBSDに取り込まれ、外為ダイレクト・バンキングサービスがスタートした。当FAXサーバシステムも同時に運用を開始した。
BSDの外為サービスに関わる受発注処理は(株)NTTデータが提供する「外為ASPサービス」が担当し、FAXサーバシステムは、外為ASPから取引情報を受け取り、見やすい帳票のフォームにした上で、該当する担当店舗にFAX送信する。あわせて、外為システムから為替クロスレート情報を受け取り、一定金額以上の取引を集計して帳票化する。
同室の永野さんに実際の運用状況を聞いた。 「BSDの外為サービス契約社数は現在約600社。海外送金は、100〜200件/週の利用があります。送信の対象となる店舗は約200店で、始業時に間に合うように毎日8:45に前日分をまとめて自動送信します。前日に扱いのなかった店舗にもその旨通知する必要があるので、毎回必ず200店に送信することになり、送信時間は30分ほどかかります。」とのことだ。
トラフィックが少なく時間に余裕がある夜間に送信しておけばいいのではと考えがちだが、誤送信の心配はないものの、顧客情報を扱っている関係上、万一の場合を考え、人の目が届かない時間帯に自動送信することは避けているとのことだった。
一方店舗では、朝一番に受信した帳票を確認する。内容に不備があれば取引先に連絡を取ってその日の15時までにクリアにしておく必要があるからだ。

- 営業本部ダイレクトバンキング室
丸山室長 
- 外為サービス入力画面
(ビジネスサポートダイレクト) 
- 営業本部ダイレクトバンキング室
永野さん
FAXサーバシステムを導入した理由
インターネット経由で入ってくる海外送金等の依頼データ。電子データとして蓄積/管理しているのだから、銀行の既存ネットワークを介してそのまま店舗に流せばいいのではないか? そんな疑問が起こる。
「海外送金等の依頼データを銀行の勘定系システムに直接取り込むには、相当の開発期間やコストが必要になります。その点、店舗に必ずあるFAXならば、だれでも扱え、専用の端末やシステムも不要です。しかも帳票の形で送られてくるので、通常の業務の流れの中で処理することができます。決められた運用開始時期も考え合わせるとこの仕組みしかなかった。」と丸山室長。
外為センターに配信のための人的負担をかけない、店舗の業務の流れを大きく変えない、開発のための手間やコストを抑える、これらの条件を考え合わせるとFAXサーバシステムが、現実的かつ最良の選択だったようだ。

- 各店舗にFAX送信される帳票
FAX送信に加え、外為サービスならではの機能をカスタマイズ
システムのサーバは東京の外為事務センターにある。その構成は、FAX処理装置として、VOISTAGEマルチメディアボックスVS-801MBとサーバのセット。回線は送信専用で、INSネット64×4回線(8チャネル)の規模だ。
なお、ミッションクリティカルな運用環境なので、システムはFT(無停止型)サーバを含めてすべて二重化されており、ハードウェアや回線に障害が発生した際にもサービスが継続できるよう、冗長性が確保された構成となっている。
同所にある操作端末からは、外為ASPから得た海外送金等の依頼データや外為システムから得たクロスレートデータのCSVファイルの読み込みや店舗情報の管理、送信状況の確認、送信履歴の検索などが行える。
帳票についても、A4用紙1枚に50項目におよぶ必要事項が無駄なくレイアウトされ、かつFAXを通しても十分読めるよう、文字サイズなどにも考慮が払われている。
永野さんも、「運用開始後も、法律の改正や店舗からの要望もあり、帳票書式の改良を随時行っています。柔軟な帳票設計のおかげで簡単に対応できています。基幹系システムと連携していたり、仕様の決まったパッケージなら、そうはいかないでしょう。」との評価だ。

- 上段にFTサーバ本体、中段にはFAX処理装置VS-801MBが2台(うち1台はホットスタンバイ)

基幹システム更改後も運用を続けるFAXサーバシステム
最後に今後の展開を丸山室長に伺った。 「2010年1月に、北陸銀行さん・北海道銀行さんとの共同利用システムを導入し、現行の基幹システムが更改されます。店舗やATMのシステムが共通化され、法人向けインターネットバンキングも24時間化されるなど、効率化とサービス向上をめざした取り組みです。
同時に、外為ASPも機能拡張し、勘定系システムに連携される予定です。ただし、すべての情報がデータ連携されるわけではないため、システム更改以降もFAXサーバシステムは存在意義を失うことなく運用を続けます。
今後もインターネットバンキングによる外為取引は確実に増えてくるものと予想されます。システムの拡張も容易で、さまざまな面で融通のきく当システムは、これからも私たちのニーズに応え、永く外為サービス業務をサポートしてくれるものと、大いに期待しています。」
大規模システムにはない柔軟性、手動FAX送信とは比較にならない効率性と信頼性。これらの特性を兼ね備えたFAXサーバシステムは、基幹システムと日常業務の隙間を埋めるソリューションとして高い評価と熱い期待を集めている。

横浜銀行
〒220-8611 横浜市西区みなとみらい 3-1-1
TEL:045-225-1111(代表)
URL:http://www.boy.co.jp
<はまぎん>ビジネスサポートダイレクトURL:http://www.boy.co.jp/hojin/eb/bsd/


株式会社CIJ
関西・中部支社 ユニットリーダー 岡田 正博
TEL:06-6201-2001 / FAX:06-6201-2011
URL:http://www.cij.jp/fax/ / E-mail:faxsrv@cij.co.jp

特殊なクロスレートの読み込みや帳票作成などをカスタマイズ
今回のシステムは、横浜市に本社を置く大手独立系ソフトウェア開発会社、(株)CIJが手掛けた。開発を担当した岡田ユニットリーダーにそのポイントを説明してもらった。
開発のポイントについて
「FAXを送る部分はFAXサーバシステムの基本機能ですが、今回はその前工程であるクロスレートの読み込みや帳票作成などの機能のつくりこみがこれまでのケースとは違うところでした。
具体的には、海外通貨同士の為替レート計算、小数点以下の端数の扱い、一定金額以上の送金依頼に対するアラート設定などを当システムでサポートしています。とりわけ、為替レートの計算方法は特殊かつ複雑で、私たちも横浜銀行様から教わり、勉強しながら開発に取り組みました。」と振り返る。
さらに、導入して2年が経過した今でも、年に数回は帳票フォームの改良が行われており、システムのブラッシュアップに終わりはない。
さまざまなニーズに
同社のFAXサーバシステムは、コスト削減(回線の集約やFAX消耗品の削減)、業務効率向上(自席でFAX送受信)、セキュリティ対策(FAX閲覧権限設定や用紙の散逸防止)、環境保護(ペーパーレス化の実現)など、オフィスや業務が抱える今日的な諸問題を解決するソリューションとして注目を集めている。
VOISTAGEパッケージシステムとして2005年にリリースし、07年に当レポートで紹介した際の納入実績が100回線超。現在では200回線をはるかに超える納入実績が、システムの実力を示す何よりもの証明だ。
ご注意
本レポートに記載された内容は掲載時点のものであり、システムの内容、社名やご担当者様の所属、連絡先などの情報について、閲覧される時点では変更されている可能性があることを、あらかじめご了承ください。なお、本レポートは情報提供のみを目的としており、弊社は明示的または暗示的を問わず、内容にいかなる保証も与えるものではありません。






