| ユーザレポート > Vol.39 2004.3.29 | ||||
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| 大型店・郊外店へと客足の流れが変わり、世代交代がうまく進まない小売店が軒を並べる商店街では、空き店舗が増え、客離れを加速させている。一般に商店街の活性化には、ハード面(設備や装飾)とソフト面(広告宣伝や販促、情報発信等)双方のアプローチが重要だ。東京都荒川区にある「ジョイフル三の輪商店街」では、その両面からアプローチした取り組みを進めている。ここでは、他の商店街とは少し違った光景が見られる。道行く買物客がしきりに上を見上げながら歩く姿が目立ち、その視線の先には大型ディスプレイが。「ジョイフル・ビジョン」と名づけられたこのディスプレイは、単なるテレビ番組やビデオ映像の再配信ではなく、何と各店手づくりのコマーシャルが放映されているのだ。 |
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| ●コンテンツを各店自ら考え、エントリー ジョイフル三の輪商店街は、東京都の下町、荒川区南千住にある。チンチン電車、都電荒川線終着駅のすぐそばだ。1919年(大正8年)に誕生した、国内でも有数の古い歴史をもつ商店街に、最新のIT機器システムが導入された。 同商店街振興組合の高木常務理事に話を伺った。 「バブル崩壊後も数年間は商売も良好でしたが、ここ10年は非常に厳しい状況が続き、商店街にかつての活気が見られない。 じっと待っていてもどうにもならないので、商店街では、数年前より、さまざまな方策を講じてきました。ポイントカードの導入や各種イベントの実施、アーケードの整備、ホームページ開設、都電新駅『ジョイフル三の輪前』の設置、近隣の大型スーパーとの提携などです。 そしてこのたび、CTI情報センターさんの協力を得て『ジョイフル・ビジョン』を設置しました。それまでの方策とは大きく違う点は、各店自らが知恵を絞ってコンテンツを制作し、放映するという参加性の高さです。 そのためには、コンテンツ登録操作のハードルを低くする必要があり、電話やFAXからもエントリーできるように工夫しました。昨年11月に運用を開始しましたが、今では全140店舗のうち、6〜7割の店が常時利用していますよ。」と説明してくれた。利用率は非常に高いようである。 |
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| ●ユニバーサル・アクセスな登録手段 |
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ディスプレイは60インチの大型PDP(プラズマ・ディスプレイ)で、アーケードに吊るす形で3台設置されている。コンテンツの登録には、電話・FAX・Webの3ルートが用意されており、この間口の広さが、ジョイフル・ビジョン最大の特徴だ。 |
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●自主管理により運用コストも削減 |
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■システム概念図 |
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●各店の思いを凝縮した10秒間のプレゼンテーション 店の人たちにも話を聞いてみた。 「八百権」を経営する山上さんは、「画像だけでなく、音声も入れられるからいいねえ。見てるお客さんより、むしろ企画するこちらのほうが楽しいくらいだよ。」と話す。 同店のコンテンツは、名物・山上さんの「いらっしゃい、いらっしゃい」と威勢のいい声が挿入されており、ひときわ目(耳?)を引くと評判だ。 「肉の冨士屋」の店主、海老沢さんは、「みんなと教え合ったりして入力しています。最近はBSE騒ぎで大変ですが、これで少しでも元気が出れば。」と切実な面をのぞかせる。 大規模小売店法(大店法)で守られてきた時代とはうって変わり、商店街も街づくり全体の観点から語られるようになり、その位置づけも「保護」から「自立共生」へと大きくシフトしている。 導入後すぐに商店街に活力が戻るというものではないが、お仕着せの設備や他力本願の方策とは異なり、店自らが主体的にかかわるこのシステムは、意識を含めた有効な活性化策の一つではないだろうか。 ジョイフル三の輪商店街では今日も、各店の思いを凝縮した10秒間のプレゼンテーションが道行く買物客を呼び込んでいる。 |
![]() ■「八百権」店主・山上さん ![]() ■「肉の富士屋」店主・海老沢さん |
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ジョイフル三の輪(三の輪銀座商店街)振興組合 事務局 |
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