| ユーザレポート > Vol.31 2002.12.16 | |
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病診連携支援システム |
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歯科口腔外科医院の環境を見据え、低コストで普及をうかがう |
| 病院にも「ブランド化」の波が及んでいるのか、高度な医療機器を完備する大病院なら安心と、軽症患者までが押し寄せ、待ち時間の長さに拍車がかかっている。この傾向を是正すべく、国としては、98年に「地域医療支援病院」制度を整え、地域の基幹病院と、身近な「かかりつけ医」たる開業医との機能分担を進めている。分担化された機能が効率よく相互に連携するための仕組みの一つが、今年2月に運用を開始した「病診連携支援システム」だ。基幹病院としての愛知県碧南市民病院・歯科口腔外科と、地域にある歯科医院それぞれに連携の現状を取材した。 |
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| ●250医院を結ぶネットワーク |
| 愛知県碧南市民病院に、今回紹介するシステムの提唱者である歯科口腔外科・蜂矢裕司医師を訪ねた。 同科は、碧南市と、隣接する西尾市・安城市・幡豆郡エリアに所在する250軒あまりの歯科医院を支援し、医院から紹介を受けた、要手術・要入院患者などに専門的な高次医療を施す。 「病院と医院の情報パイプを太くすることは、双方の事務処理の効率化はもとより、患者サービスの向上に直結します。従来は、紹介された患者さんの外来手術には、初診日の診察を含め最低2日間は必要でした。 しかし、システム導入により、事前に患者さんの受診歴や診療依頼内容などの情報が把握できるので、来院日に手術することもできるようになりました。患者さんの立場に立つと、その違いは大きい。 さらに、当方としても、予約枠を事前に設定することができるので、計画的な診療スケジュールが立てられ、自動応答により、スタッフの負担を和らげる効果もあります。」と話す。 「事実、病診連携の尺度の一つである、初診患者に占める紹介患者の割合(紹介率)を見ても、当科の場合は65%で、その役割は十分に果たしていると言えます。」と、円滑な連携ができていることを説明してくれた。 |
![]() ■蜂矢医師 ![]() ■チェアサイドにあるパソコン |
| ●診療・事務効率を大きく向上 |
![]() ■受付にあるサーバー |
病診連携支援システムは、基幹病院にサーバーを置き、医院から、紹介患者の診療予約を24時間自動で受付ける。 医院からは、まず病院の診療スケジュール表(翌日〜2週間先まで可能)をFAXで取り出す。 |
![]() ■システム概念図 |
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■02年2月〜9月の利用データ(各医院からの紹介患者総数約1300件のうち、当システム予約受付387件対象) |
| ●「FAXを用いるので操作も簡単」−岡田歯科医院の場合 |
| 実際にこのシステムを利用して予約を入れる側である医院の評価はどうか?まずは、同じ碧南市にある岡田歯科医院を訪ねた。 同院は、システム運用開始から9月までの8ヶ月間に57件の利用があった。 受付スタッフの長坂ゆき江さんは話す。「難易度の高い、親知らずの下あごの抜歯などに、このシステムで市民病院に患者さんを紹介します。 患者さんのいる前で、相談しながら予約日時まで決めることができるので、その場で完結することができ、予約効率は上がりました。 当院でも一応、受付は5時までとなっていますが、患者さんの都合に合わせたり、診療も8時や9時におよぶことがあります。 市民病院の休診時間を気にせず予約を入れることができるのは便利ですね。また、患者さんにとっても、後日あらためて予約が取れたかどうか確認する必要もないので喜ばれています。」 実は長坂さん、大のメカ音痴(失礼)とのことで、レセプトコンピュータの操作も苦手だそうだ。 「このシステムは、電話やFAXという今までどおりの端末を使用するので、私のようなスタッフでも、戸惑いなく操作でき助かります。電話の向こうの相手が機械なので気も楽です。」と、敷居の低さも歓迎していた。 |
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| ●「とくに土曜日は便利」−小沢歯科クリニックの場合 |
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■左から磯貝さん・山下さん |
次に訪れた医院は、隣の西尾市にある小沢歯科クリニックだ。同院は、9月までに86件の利用があった。 |
| 碧南市民病院 〒447-8502 愛知県碧南市平和町3-6 TEL:0566-48-5050(代) URL:http://www.city.hekinan.aichi.jp/HOSPITAL/index.htm |
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ロジカル株式会社 |
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| ●敷居の低いシステム、病院にも医院にとっても |
| ロジカル(株)は、以前紹介した「音声認識診療予約システム」に続き2度目の登場だ。診療予約システムが、医院と患者を結ぶBtoCのサービスであるのに対し、今回のそれはBtoBの医療連携ネットワークといえる。 同社は、この2つのシステムで、病院―医院―患者という「川上」から「川下」までの予約系ソリューションをカバーすることになる。 「病診連携を支援するシステムは、他社からもいくつか出ていますが、このシステムの最大の特長は、医院側すべてに普及している電話とFAXを利用している点です。 システムの利用や普及のための端末コストもゼロで、患者情報の往き来にも情報漏洩の心配もありません。」と同社マーケティング室の藤田マネージャーは力説する。 いくら病院側が高度なシステムを導入しても、連携相手である医院に、対応する環境が揃わねば普及は望めない。その点、このシステムは、既存の病診連携環境に低コストですぐに乗せられるので、一気に普及する可能性を秘めている。操作する受付スタッフにとっても、また導入する基幹病院にとっても敷居の低いシステムだといえそうだ。 |
| 関連情報 ●音声認識診療予約システム(製品ホームページ) http://www.voistage.com/products/osy02 ●同(ユーザーレポート) http://www.voistage.com/ureport/ur027 |
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